農家と市場をつなぐ蜂蜜屋 近藤養蜂場
日豊本線西屋敷。上り線下り線ともに、1日に13本しか列車が止まらない無人駅。有限会社近藤養蜂場はこの西屋敷駅から歩いて5分ほどのところにある養蜂業者である。創業明治42年以来、ミツバチが入った蜜箱を運び全国を旅する「転地養蜂(てんちようほう)」を続けている。
蜜箱は1箱に2万から4万匹、トラックで旅する蜜箱の数は150から200箱、蜂の数は実に数百万匹を数える。当社のホームページ(ちなみにホームページアドレスは、「www.832.co.jp」数字は語呂合わせになっている)には「養蜂家の旅」というページがあって、春から秋にかけて日本縦断の旅をする転地養蜂の姿が描かれている。蜂とともに花の蜜を探して全国を旅する、何とも素敵な商いである。
3代目近藤純一社長と4代目近藤成明専務
「蜂群崩壊症候群」-ペンシルバニア州立大学の昆虫学教授コックス=フォスターによれば、2007年から2008年冬に起きたミツバチの大量失踪は、ウイルスの感染、ダニの発生、農薬他の化学物質など複合的な要因によるものであるという。(日経サイエンス2009年7月号)そして今、日本でも同様の現象が発生し、農林水産省は現状調査と対策に追われている。なぜならミツバチの危機は、1人養蜂家の危機ではない。果実・野菜など多くの園芸作物が「受粉」機能を担うミツバチに頼って行われているからである。
農林水産省ホームページより 「花粉交配用ミツバチの不足問題について」
当社は蜂蜜を市場への「媒介」とした商品作りに取り組んでいる。たとえば、大分県産のカボスをたっぷり絞ったはちみつ飲料「かぼすの雫(しずく)コラーゲン入り」や四国産の生姜のスライスを蜂蜜に漬け込んだ「生姜蜂蜜漬」、マンゴーブームに火がつく前から取り組んだ蜂蜜とマンゴーのジャム「マンゴーハニー」など、いずれも背後に農家の顔が見えるものばかりである。当社の記事が掲載された文榮出版社の「epi 人・技・物を知る!地域発“おいしい宝”vol.02」によれば、商品開発の原点は、当社開発担当の近藤成明専務が育った国東の昔ながらの「家庭の知恵」。生姜の蜂蜜漬も昔おばあちゃんが作ってくれた飲み物が開発のヒントになったという。ここに食や農の歴史・文化に対する「媒介」としての当社のスタンスが垣間見える。
また先日筆者が参加した大分県商工会連合会主催の「地域資源活用支援セミナー」で壇上に立った近藤専務は、来場した商工業者に対して「まず蜂蜜が会社の中心としてあったから商品ができたのです。皆様には今一番強みのあるもので商品作りをやってほしい。」と訴えていた。3から4ヶ月の一生で、わずかティースプーン一杯分の蜜を集める1匹1匹の蜂たちとその成果である蜂蜜への深い愛情があってこそ、その蜂蜜を使った商品の開発が広がっていることを、あわせて指摘しておきたい。

今この逆境を跳ね返すべく、国産蜂蜜のみならず、オーストラリアやニュージーランド等の養蜂家とも連携し、新たな原料ルートを探っている。そして農業と養蜂家の未来を築くために、加工食品だけではなく、クレンジング剤「ロイヤルピール ミルククレンジング」等の新しい商品開発にも取り組んでいる。これは当社が地域や業種を越えて新しい養蜂家のあり方を模索している証左である。この取組みを遠い過去の養蜂家達(蜂蜜の起源は1万年を超える)が見たとき、きっと微笑んでくれるのではないか、と筆者は思う。


3代目近藤純一社長と4代目近藤成明専務蜂蜜市場は今
蜜箱の蜂の9割を占める働き蜂の寿命は一般に3から4ヶ月と短い。しかし、1つの蜜箱に1匹しかいない女王蜂は3から5年も生きるという。働き蜂は月齢とともに役割が変化して、分担しながら花の蜜を集めてくる。典型的なピラミッド型社会がそこにある。養蜂家は、この蜂の社会的特性を理解し蜜箱の管理・移動をすることで、側面からこの蜂の活動を支え生計を立ててきた。ところが近年、この養蜂のシステムに変化が生まれている。「蜂群崩壊症候群」-ペンシルバニア州立大学の昆虫学教授コックス=フォスターによれば、2007年から2008年冬に起きたミツバチの大量失踪は、ウイルスの感染、ダニの発生、農薬他の化学物質など複合的な要因によるものであるという。(日経サイエンス2009年7月号)そして今、日本でも同様の現象が発生し、農林水産省は現状調査と対策に追われている。なぜならミツバチの危機は、1人養蜂家の危機ではない。果実・野菜など多くの園芸作物が「受粉」機能を担うミツバチに頼って行われているからである。
農林水産省ホームページより 「花粉交配用ミツバチの不足問題について」近藤養蜂場と農業
総務省が告示する日本標準産業分類によれば、養蜂業は畜産業にあたり、れっきとした農業である。ただ近藤養蜂場はその100年の歴史のなかで、養蜂家だけではない農家と私たち消費者を結ぶ役目を果たしてきた。その姿は、まるで花と蜜箱を行き来して蜜を集めながら、交配の媒介を果たす蜂たちの様にも見える。当社は蜂蜜を市場への「媒介」とした商品作りに取り組んでいる。たとえば、大分県産のカボスをたっぷり絞ったはちみつ飲料「かぼすの雫(しずく)コラーゲン入り」や四国産の生姜のスライスを蜂蜜に漬け込んだ「生姜蜂蜜漬」、マンゴーブームに火がつく前から取り組んだ蜂蜜とマンゴーのジャム「マンゴーハニー」など、いずれも背後に農家の顔が見えるものばかりである。当社の記事が掲載された文榮出版社の「epi 人・技・物を知る!地域発“おいしい宝”vol.02」によれば、商品開発の原点は、当社開発担当の近藤成明専務が育った国東の昔ながらの「家庭の知恵」。生姜の蜂蜜漬も昔おばあちゃんが作ってくれた飲み物が開発のヒントになったという。ここに食や農の歴史・文化に対する「媒介」としての当社のスタンスが垣間見える。
また先日筆者が参加した大分県商工会連合会主催の「地域資源活用支援セミナー」で壇上に立った近藤専務は、来場した商工業者に対して「まず蜂蜜が会社の中心としてあったから商品ができたのです。皆様には今一番強みのあるもので商品作りをやってほしい。」と訴えていた。3から4ヶ月の一生で、わずかティースプーン一杯分の蜜を集める1匹1匹の蜂たちとその成果である蜂蜜への深い愛情があってこそ、その蜂蜜を使った商品の開発が広がっていることを、あわせて指摘しておきたい。

【生姜蜂蜜漬 280g】
~ 炭酸水で割るとジンジャーエールに ~
明日へ向けて 農商工連携
養蜂家にとって、厳しい時代である。彼らのビジネスを支えるミツバチ達の存在が複合的環境要因によって脅かされているからである。当社は1つ大分地域のためだけでなく、これまでの養蜂の歴史と取り組んできた全ての人たちのために、また蜂蜜やミツバチが媒介として支える九州、日本の農業のために、そして、ミツバチの存続が象徴する地球環境のために日夜商品作りに取り組んでいる。今この逆境を跳ね返すべく、国産蜂蜜のみならず、オーストラリアやニュージーランド等の養蜂家とも連携し、新たな原料ルートを探っている。そして農業と養蜂家の未来を築くために、加工食品だけではなく、クレンジング剤「ロイヤルピール ミルククレンジング」等の新しい商品開発にも取り組んでいる。これは当社が地域や業種を越えて新しい養蜂家のあり方を模索している証左である。この取組みを遠い過去の養蜂家達(蜂蜜の起源は1万年を超える)が見たとき、きっと微笑んでくれるのではないか、と筆者は思う。

【ロイヤルピール ミルククレンジング 195ml】
~ 角質ケアができるクレンジング剤 ~

【250g入り 蜂蜜シリーズ】
~ オーストラリア・スペイン・ニュージーランド産も ~















